白浜駅~串本駅周辺の見所

白浜の温泉は奈良・飛鳥時代から知られる名湯で、源泉は約100もある。
町内には崎の湯、草原の湯など約20カ所の共同浴場があり、ひと風呂浴びるのもよい。
長風呂しての湯あたりには注意したい。

日置川を渡り、周参見駅を過ぎると南紀の海が見えてくる。
このあたりが熊野枯木灘海岸県立自然公園だ。
やがて、列車は本州最南端の駅・串本駅に到着。

駅から潮岬まではバスが通じ、岬の先端には白亜の潮岬灯台が立つ。
北緯33度26分、八丈島とほぼ同じ緯度にあるここは常緑樹が茂る温暖の地だ。
足下に砕ける波、透けるような青い空、南国の太陽とまさに開放感満点だ。

串本町の東北端の海岸には、海上に浮かぶ大島に向かって大小40余りの岩が約850mに渡って続く橋杭岩がある。
その昔、弘法大師と天の邪鬼が一夜で大島まで橋をかけると賭けをし、着々と工事を進める弘法大師の姿に焦った天の邪鬼が夜明けを告げる鶏の声を真似ると、弘法大師が勘違いして工事を中止。